
近年、『家族葬』を希望される方はものすごく増えています。
しかし、この家族葬という言葉は近年になって作られた造語のようなものであり、
それまでの業界では「密葬」という表現をしていました。
・家族でひっそりとお見送りをしたい
・費用をなるべく抑えたい
・ご近所づきあいはあまりない
など、様々なご事情から「家族葬」を希望される方は多くいらっしゃいます。
しかし、この『家族葬』には多くのデメリットが存在します。
『家族葬』=『密葬』
とはご家族以外の誰にも故人様がお亡くなりになったことを伝えることができません。
「この人にだけは伝えよう」と声をかけてしまうと、仲の良いご友人の方であれば、きっと他のご友人にも
亡くなられたことを話してしまいます。
また、後日、事後挨拶状や喪中ハガキ等で必ずお知らせする時がきます。
そこで初めて故人様がお亡くなりになられたことを聞いた方たちは、「お線香だけでもあげたい」と、先方の都合でご自宅に訪問されます。
都度その対応に追われ、都度香典返しを考えるということは大変なことです。
中には「なぜ教えてくれなかったのか…」と最期のお別れが出来なかったことを嘆き悲しむ方もいらっしゃいます。
故人様とお別れをしたい、偲びたいと思って下さる方たちを本当にお呼びしなくても大丈夫でしょうか?
お顔を見てお別れをするということはグリーフ(悲嘆)の軽減にもつながるのです。
費用についても、基本的に、「家族葬」と「一般葬」とでは違いはさほどありません。
家族葬の場合、費用は全て持ち出しとなります。
「料理」「香典返し」などの数量で大きく変動はしますが、香典収入のある一般葬のほうが、結果としてご遺族の負担を軽減することにもつながります。
いつも花心では、家族葬を希望される方にこのような説明をさせていただいております。
きちんとご説明をすると、結果として9割の方が一般葬で式をあげることを希望されます。
メディアは時に間違った情報を流すこともあります。
何が正しいか…
それを見極めることは難しいことでもありますが、
自分自身の最後の為にも、そして、残されていくご遺族の為にも
きちんと説明をしてくれる葬儀社をみつけて、
もう一度
『家族葬』
というものを見つめ直してみてほしいと私たちは考えています。